最後のライブ
今日は地元の公民館でギター教室のみんなで演奏した。
諸事情でギター教室をやめるのでこれが最後の演奏会だった。
だから恩を返す意味でも恥ずかしくない演奏をするつもりでいた。
しかし、僕の演奏は聞かせられないほど散々なものだった。
人前で演奏をするというのは何度やってもなれないもので今日もいつものように緊張をしていた。
別にそれは当たり前だしそこまで気にせずいつも通りの演奏はできるだろうと僕の悪い癖なのかたかをくくって油断してしまった。
しかし、予想外の事態がここで起こった。
一曲目の演奏中に、楽譜を床にぶちまけてしまった。
それで自分が今どこを演奏しているのかわからなくなりパニックになった。
そこで頭の中が真っ白になりあまり覚えていないが、それで自分だけ一曲目の途中を一切弾かないというあり得ないことをしてしまい他のメンバーの方に迷惑をかけてしまったことだけは憶えている。
まぁそのあとの曲は曲がりなりにも演奏をやりとげた。
そして、ついに僕の弾き語りの番がきた。
「夜空ノムコウ」をやったんだけどうまくストロークできなくてギターの音も小さくて音程も外しまくりでそうとう酷かった。
多分きっとこれは音楽と呼んじゃいけないレベルだと思う。
演奏後、誰もいないトイレの中で僕は自分が嫌になり手を赤く腫れ上がるまで何度も叩いた。
それでも飽きたらずまるでキチガイにでもなったみたいにもっともっと叩いた。
うまく演奏できない自分の手に罰を与えなければならないからだ。
でも痛かったのは叩かれた手の方ではなくて叩いた手の方だった。
これをやったのは実ははじめてではなく2度目で、去年の演奏会ではうまく演奏できずに自分の頭をトイレの壁に何度もぶつけて自傷行為をした。
自分はギタリストであるかぎり、一生こんな辛い思いをしなければいけないのかと今すごく悩んでいる。
音楽をやっててかっこいいなんて言われることがこんな僕にもあるけど、実際はそんなかっこいいもんじゃない。散々恥をかくし馬鹿にされて笑い者にされるし人からの冷たい視線や哀れみ、いろいろあげだしたらきりがない。
しまいには誰かから辞めることを進められたり、直接やめろなんて言われることもしばしばだ。
だから、音楽なんかそんなかっこいいもんじゃないしこれが現実だ。
話が脱線したけど今日の敗因をまとめると、緊張しないなど心の強さがないのと、まだ努力が足りない楽譜を落ちないようにするや暗譜をしておくなどの準備不足、二日間も精神安定剤を飲まなかったなど体調管理の甘さなどあげたらきりがない。
残念ながらこの失敗は一生取り返すことができない。
でも、今日の失敗で多くのことを学んだ。
今日この話をブログに書いたのは演奏会で失敗した言い訳を書きたかったわけじゃなくて、今日のことをなかったことにしたくなかったからです。
だからいつでも思い出せるようにここに書いただけです。
いつものように乱文で陳腐な文章ですまない。